つくつく日記#教員休職中 on the door

思いついたことを日々記録。その日の出来事や思い出、自分のことをつらつらと更新。現在教員を病気休暇中。

#1 初任、教員を休職しました。

 タイトル通り、初任教員でありますが、休職しました。正確には病気休暇を所得しました。

 病院で診断の結果、適応障害・感情障害・うつ症状でした。自覚症状には、めまい、頭痛、動悸、食欲低下、不眠があります。生まれ育った場所とは土地も気候も全く異なる場所での勤務ということもあり、ストレスが増してしまったことも要因の一つでした。

 

 職場自体に不満はないですし、所謂ハラスメント的なものもありません。校長教頭先生を始め、同僚の先生方も本当に優しく、わからないことがあれば何かと教えてくれます。私自身、わからないことがあればわからないと言える性格をしているので、この点に関してはあまり困っていませんでした。

 

 しかしながら、一点だけ、問題がありました。それは、とある「目」でした。

 私と同じ教科の先生で、40代のベテランの方がいます。教え方や生徒への想いは素晴らしく、見習うべき存在であり、尊敬しています。ただでさえ多忙な中、初任の私の面倒も見ていただいていました。しかし、この先生の「目」こそが前述の「目」にあたり、私とって大きなストレスとなっていました。

 「目」とは、その通り目なのですが、特に、視線を異常なまでに感じてしまいました。実際に私のことを見ていた、見ていてくださったこともあると思います。私が感じていた視線はそれではなく、「父」の視線でした。

 

私は小さい頃から父のことが苦手で、関係はいまだに上手くいっていません。一言で表すと亭主関白な父です。お父さんはお金を稼いでいるから偉い(共働き)、お父さんは大黒柱だから偉い、みたいな考えを父とその両親(祖父母)がしていて、母を手なり足なりと使う父のことが嫌いでした。その父から逃げるように幼稚園から大学卒業まで過ごしました。金銭的なことに関してはかなりサポートしてもらったので感謝はしていますが、それでも苦手です。話すときに唯一緊張してしまい、顔色を常に窺って生活を続けていました。なにかあればすぐ不機嫌になる父から逃げ、父の視線を感じないように息をひそめることが日常化していました。

 父から逃げるかのように就職を機に地元を離れ、一人暮らしを始めました。

 

 教員になってから授業も始まり、生徒との関係も良好でした。そんなある日、私の授業を40代の先生が見に来ました。その日から、何度か見に来られることがあり、私にとってはストレスでした。別に悪いことをするわけでもないし、見られていなければ授業をサボるわけでもありません。ただ、「見られている」ことを意識しすぎてしまい、私の良さを出すことができなくなってしまいます。見られていることで何か失敗しているのではないか、この人ならもっと良い教え方をするんだろう、と余計なことを考えて顔が熱くなり、授業に集中できませんでした。

 何故ここまで意識してしまうのか、自分が初任で力不足であるからだけなのか、原因を考えました。答えは、「父」でした。

 授業後にアドバイスを求めると的確なことを教えてくださる先生が、父と重なってしまい、ストレスとなっていました。今日は見に来るんだろうか、この日の授業は確実に見に来る、と考えないようにしても授業準備をしていると意識してしまい身が入りません。そして夜、自宅に帰る車の中で涙が込み上げてくるようになりました。ご飯の量も減り、寝ようとしても仕事のことを考えてしまい、不安や緊張が膨張して顔が熱くなってしまうこともありました。朝は学校に行く前に息があがり胸が苦しく、鼓動が速くなるようになりました。学校に行きたくない日が続きましたが夏休みが近かったので踏ん張りました。このころから、「教員 辞めたい」「初任教員 辞める」といったことを検索するようになりました。

 

 夏休みに入り、地元へ帰ってゆっくり休もうと思い帰省しました。友達と遊ぶ約束もして、楽しみにしていました。しかし楽しいはずなのに、どこか頭の片隅で仕事のことがよぎります。遊んでいるときも、食事やお風呂の時間にもついて離れませんでした。帰省中も夜はなかなか眠れず息が苦しくなることもしばしば。

 

 そんなこんなで夏休み最終日に出勤しました。校長先生に話して病院に掛かろうと思っていたところ、たまたま学年の先生たちにお話しする機会があり、親身に聞いて頂きました。本当に良い先生方で、だいすきです。(父のように意識してしまった先生はいません)

 そして医者に診てもらい、とにかく休むことを勧められました。とりあえず一週間後にもう一度話をすることになりました。本音としては一週間休んで回復するなら夏休み期間で回復したやろって感じですが。

 

 まだ病気休暇を取り始めてから間もないのでどうなるか分かりません。将来の事や、仕事の事が不安で文字通り夜も眠れませんが、必死にギリギリで生きています。そんな人間の気休めのお話です。キーボードで文字を打っているときは仕事のことを少し忘れられている気がします。PCをみることで思い出すこともありますが(笑)

 

 長々と拙い文章を読んでいただきありがとうございました。